一生にたった一人の相手と添い遂げるものとされていた昔と違い、現在の若者はかなり性に対する考え方が奔放になりました。
それによって増えたのが性感染症、昔は色を仕事とする女性とそれを好む男性という一部の人のみの病気だったのが、どんどん感染者の数を増やしています。

治すためには適切な治療が必要です。
正しい知識も持っておくことで、早期発見早期治療ができます。
尖圭コンジローマについても、その感染経路や症状・治療法について勉強して行きましょう。

手をつなぐカップル

尖圭コンジローマについて紹介、その感染経路とは

タオル

性感染症とは言っても、性行為のみが感染経路とはならない場合が多いので偏見を持って患者を見ることはできません。
たとえ性行為を全く行ったことのない、まったくの処女であっても患者とならないとは限らないのです。

しかしながら、尖圭コンジローマの場合、60パーセントから70パーセントと非常に高い確率で性行為を原因としています。
性器の粘膜同士が接触することで菌が移るのです。
膣内だけでなく口腔内も粘膜に覆われています、最近では性生活も多様化しオーラルセックスも普通になりましたが、性器から口・口から性器にも移り、性器周辺だけでなく口腔内・咽喉などに症状が出ることもあります。

今はそういう相手がいないから大丈夫と安心してはいられません。
ごくまれにですが、感染者の触れたものに別の人が粘膜を当ててしまうことで間接的に移らないとは限らないのです。
たとえばウォッシュレット・大衆浴場の椅子・湯船のフチ・タオルの使い回しなど、100パーセントないとは限りません。
特に粘膜が傷ついているとき・免疫力が低下してしまっているときには感染率が上がってしまうので、疲れを癒すために温泉旅行になどというのは止めて下さい、性病を引き寄せる原因です。

尖圭コンジローマは感染しても発症するまでに、長ければ3ヶ月以上もの潜伏期間というのがかかります。
そのため感染経路が分かりにくい場合も多いのです。
特に複数の人と性行為をしている場合には誰から移ったかの特定は難しくなります。
時代は性行為に奔放になっているとは言え、自身を守るためには本当に大切な相手にのみ自身を捧げるといった覚悟が必要です。
男性女性共に移る病気ですから、もしも感染者が見つかった場合には関係しそうな方すべてが検査・治療を受けなければなりません。

尖圭コンジローマの症状について紹介

イボ

尖圭コンジローマの「尖圭」というのは先の尖ったイボを表しています。
カリフラワーやトサカでたとえられることもあるこのイボが性器周辺にできるのがこの病気の症状です。

始めは小さく目立たないのですが症状が進んでいくにつれてその数も大きさもどんどん増えてきます。
ひどければ数センチになる場合もあります。
白色やピンク・赤茶色の密集するイボは、かゆみも痛みもまったくないのです。
そのため特に女性の場合、膣内にできてしまうと自覚症状が無くなかなか気付くこともできません。
男性でも発生部位によっては発見が遅れることに、かなりの大きさになって肌に触れる違和感にようやくという場合も多いのです。

性器の粘膜に発症した場合には、男性であれば亀頭の尖端や周り・尿道口・玉袋・肛門などにイボはできます。
女性も尿道口や肛門周辺はもちろん、膣内や大小陰唇などに発生します。
子宮頸部にできることもありますが、いずれにせよ女性の方が目視しにくいことは分かるでしょう。

性病の種類によってはおりものに変化が現れることもあるのですが、こちらの病気だとおりものへの変化はありません。
ブツブツを感じてもしかしてという時にはとにかく早く病院に行くしかないのです。

オーラルセックスなどにより口や咽喉に感染した場合には、口・舌・のどのあたりに同じくブツブツとイボが現れます。
口内炎と見かけは似ているものの、口内炎であれば痛みを伴うことが多いですが尖圭コンジローマは痛みがありません。
それに徐々に数が増えていくしサイズも大きくなっていくでしょう。
こういった違いで見分けるしかないです。

ただの口内炎なら放置していても自然治癒するでしょうが、コンジローマに発症している以上は治療が必要です。
病院で適切な薬を処方してもらい、用法用量を守って使用しましょう。

尖圭コンジローマの治療法はどのような方法?

ウイルス

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルスというウイルスを病原菌とします。
一概にヒトパピローマウイルスと言ってもその種類は100種以上、もしも悪性のものに感染した場合には子宮頸がんの原因ともなるので危険です。

尖圭コンジローマは両性のウイルスであり、感染者が必ず発症するとも限りません。
それに自然治癒する場合がないとも限りませんが、もしも悪化してどんどんイボが大きくなっていってしまっても困りますから、治療をおすすめします。

性感染症の場合、薬物療法が取られる場合が多いですが、こちらの病気もベセルナクリームという薬を塗り、ウイルスがこれ以上増殖するのを防いでイボを消滅させることはできます。
ただこちらの薬が生まれたのは2007年から、それまでは外科手術が一般的であり、現在も手術によってイボを切除する方法が取られる場合もあります。
液体窒素で凍結させたり電気で焼ききったり・レーザー光線で蒸散させたり・外科的に切除したり、手術法としてはこれらの方法が考えられます。
イボの大きさや発生個所・医師の考え方によってどういった治療法が取られるかはそれぞれ違ってきますから、よく相談の上で適切な方法を見つけ出して下さい。

実は尖圭コンジローマは非常に再発しやすい病気であり、そのたびに外科手術というのも大変です。
それほど悪化する前にサッと塗ることができるように、普段から常備薬としてベセルナクリームを持っておくのはおすすめです。
最近では、大きくなってしまった状態で発見された場合はとりあえず外科手術によってそれを取り除き、後は再発のたびにクリームを塗ってヒトパピローマウイルスがこれ以上活動するのを抑えるという形で付き合っていく方が多いです。

尖圭コンジローマは再発することはある?

健康的な朝

ヒトパピローマウイルスが原因のこの病気、それ以上ウイルスが増殖するのを抑えることはできますが、完全に退治してしまうことはできません。
そのため、たとえイボを切除したとしても4人に1人・25パーセントの確率で3ヶ月以内に再発してしまうと言われているのです。

同じく再発度の高いヘルペスウイルスの場合は、初回は熱が出たり大変なものの2回目以降は比較的軽めの症状に留まります。
しかしながら、尖圭コンジローマだと回数に関係なくイボは増えていきます。
放っておいた結果、前回よりもイボの数が多くなり範囲が広がったという方も多く、そういう方ほど何度も再発してしまう傾向にあるので注意は必要です。
治療によりイボを消すことができてから半年過ぎても再発が見られなかったら、それでようやく完治したと言われるのです。
ベセルナクリームには、塗った部分に免疫を作ることができる特殊な作用もあるため、再発を繰り返すのであればぜひ試してみて下さい。

免疫力が低下している時期こそ再発しやすくなります。
免疫力というのは、元々人体に備わる自己防衛機能であり、パピローマウイルスを始めさまざまな病原菌から自身を守っているのです。
もしも感染しても発症に至らないのは免疫力がウイルスに勝っているからです。
薬の力に頼るのもいいですが、それだけでなく日常生活を見直して免疫力が低下しにくい身体作りを心がけましょう。
毎日夜遅くまで働いており、食事と言えばコンビニ弁当や外食中心・睡眠も不足しているしストレスも溜まっている、そんな現代人の生活だと免疫力が低下しやすく尖圭コンジローマだけでなくその他の病気も引き寄せてしまいます。
健康的な暮らしを心がけましょう。